英語学習全体のなかでオンライン英会話を考えよう

2017年1月24日

オンライン英会話を始めたら、すぐに実際に外国の方を相手にして英語での会話を浮かべたくなるものです。オンライン英会話はそれが出来るようになるための手段であって、それが目的ではありません。

それ以前に、オンライン英会話を始める前から、独学だったり、他の英語教育サービス(通学制の英会話スクールや通信教育など)だったり、TOEICや英検などの英語試験に取り組んできた方も多いと思います。

特に単語、文法、発音記号を理解するといった基礎的な部分は、ひとりで練習したほうが効率的ですし、知っている知識がほとんど無いのに英語を自由に話せるわけが無いのは明らかだと思います。

オンライン英会話の場合も、英語を練習するために必要な備えが十分整えてない状態でレッスンを受けても、その基礎の部分を質問したり、単語の意味や発音の説明を受けるだけで時間が来てしまいます。

オンライン英会話は、講師との間で英語でやり取りすることを通じて、実践的な英会話能力を身につけるのに最適な学習方法です。ただ、この学習効果を挙げるためには、実際に発話を行うアウトプットの絶対量を確保することが必須といえます。

自分が話せない言葉を聞き取ることが出来ないのは当然のことですし、少しでも多くの英語を話せるようになることで、相手の話も聞き取れるようになり、スピーキングとリスニングがともに上達して上では、オンライン英会話はとても優れています。

ただし、せっかくのオンライン英会話のレッスンを、こうした本来の英会話能力の向上に役立つスピーキング、リスニングに使う以前に、教材に出てきた単語や文法の基礎的な知識で時間を費やすことは、非常にもったいないということにとどまらず、大きな学習効果を得るという意味では、相当の機会の損失といえます。

また、オンライン英会話では、リーディングやライティングのレッスンにも対応します。英文を講師の前で音読したり、自分で書いてみた英作文・英文メール・英語企画書などの指導も受けられます。

こうした場合も、レッスンで初めて英文を読み上げたり、レッスンのなかでライティング課題を書き出すようでは、分からない単語を質問したり、発音・イントネーションの矯正の指摘を受けるだけでレッスンが終わってしまう可能性があります。

やはりそこは、英文を読み上げるだけで終わるのではなく、それを要約してスピーキングを行ったり、講師とディスカッションを行うと行った発展的な練習につなげたいものです。

また、ライティングの場合も、あらかじめ自分で課題に対する解答を書き出しておくと、レッスン中は講師からのフィードバックにより多くの時間を割くことができます。

一般的なオンライン英会話は1回のレッスンが25分程度です。この貴重な時間を少しでも多く、本来の英語能力の向上に使うためには、基礎的な部分は個々の受講生が事前にしっかりと自習して備えておくことが重要だといえます。

オンライン英会話をどう位置づけるか

オンライン英会話自体は目的ではなく、日常生活や仕事などで英会話を自由に使いこなすという目的があり、オンライン英会話はそのための手段といえます。

それと同様に、オンライン英会話の学習効果を最大限引き出し、英会話の練習に集中できるようにするためには、ベースとなる基礎部分を自分で作っていくようにする必要があります。

オンライン英会話に関して言えば、単語や文法の意味や使い方が分からないというたびに、その質問や説明で時間を費やすのは全く無駄なことです。使用予定の教材は公開されていることが一般的ですし、一通りのチェックを行いましょう。

使用予定の教材にきちんと目を通し、分からない単語やフレーズについて、意味や発音を調べて確認します。また、自分が話せない語彙を使えることはできませんし、自分が使えるようになるまで何度も声をだすことが重要です。

もちろん、それだけではつまらないので、次回のレッスンで自分が言ってみたい事柄を書き出し、それを英語でなんというか調べてリストアップしましょう。単語やフレーズだけでなく、短文を作っておくのも効果的です。

こうして用意した単語や表現などを、オンライン英会話のレッスンでどんどん試していきましょう。発音や使い方に間違いがあれば適切に指摘してくれる講師が多く、こうしたフィードバックはレッスン後にしっかり復習し、自分の使える英語をどんどん増やしていきましょう。

予習・復習といっても、なにも学校教育や受験勉強のように、いやいやながらやる強制的なものではありません。10分程度で済ませる軽いもので構いませんし、調べ物はWeblioや英辞郎など無料で使えるWeb辞書を活用すると良いでしょう。

このように、語彙や発音を何から何まで教えてもらうことでレッスンが終わってしまうのではなく、少しでもこれらをどんどん試していってアウトプット量自体を増やすことで、自分が話す訓練にもなり、相手の話を聞き取れる訓練にもなります。

自分が調べて間違っていた点があれば、講師から教えてもらえます。こうしたフィードバックも含め、レッスンごとに調べたり、レッスン中で新たに発見した単語やフレーズなどを、次回以降は使える英語にしていくことで、英語表現の幅が次々に広がっていきます。

オンライン英会話の先にあるものを見据えよう

オンライン英会話は、予習や復習といった自習を行い、英会話の向上自体に時間を費やすことで、相当に高い学習効果が期待できます。これはリーディングやライティングの場合も同じです。

リーディングのレッスンを受けたい場合も、事前に教材の英文をよく読み、語彙や文法でわからない点を一通り調べておきます。これで、オンライン英会話のレッスンでは本文の音読に集中することができ、指摘を受ける際も発音やイントネーションの間違いを中心に復習へつなげることができます。

ライティングのレッスンの場合も、オンライン英会話のレッスンが始まってから書き出すのではなく、あらかじめ課題に対する解答は書き出しておいたり、分からなかった点は調べておくと、レッスンの間はその英作文などの指導に集中することができます。

スピーキングやリスニングの場合は先述の通り、わからなかった点だけでなく、自分がこういうことを言ってみたい単語・フレーズ・短文を書き出しておくのも良いでしょう。

オンライン英会話は、こうした英語の基礎的な部分をどう使いこなして英語で表現するかの能力を鍛えるのに、非常に適切な学習方法といえます。さまざまな語彙やフレーズをどうこなして話したり聞き取るかという、いわば運用能力の上達に最適といえます。

その一方、英単語や文法、発音記号の基礎といった、実践的な英語の土台となるベースの部分に関しては、オンライン英会話で学習することは出来ないわけではありませんが、非常に効率が悪く、本来オンライン英会話で最も学習効果が高いといえるレッスンを思うように受けることができません。

語彙や発音の基礎的な習得は自分で出来る学習ですし、そのほうがとても効率的です。ただし、自習だけでは、英会話能力の定着に必要なスピーキングやリスニングなどのアウトプットの絶対量を確保することも、非常に困難といえます。

このため、基礎的な部分はなるべく自習によって消化を進め、これらの語彙や発音の知識をフル動員して使いこなせる英会話能力の上達にはオンライン英会話を活用する、という使い分けが重要といえます。

もちろん、その先には、日常生活や仕事、海外旅行、留学など、実社会で英語を使う場面というものが目標としてあると思います。オンライン英会話自体が目的ではなく、その先にあるものを常に意識して、その必要性に見合った学習を継続しましょう。

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