オンライン英会話のスピーチレッスン

2017年1月28日

オンライン英会話は、スピーチ練習のレッスンに使うことも可能です。初見の課題を与えられ、30秒未満の準備時間(考慮時間)のあと、1分未満の制限時間でその内容を英語で話すという練習です。

これは、TOEIC SWのスピーキングテストや、TOEFLのスピーキングセクションで幅広く導入されているテスト形式です。それだけでなく、広く一般的な英会話において、特定の話題やテーマについて、瞬時に考えて英語で表現できる能力の向上につながります。

TOEIC SWやTOEFLのSpeakingテスト

TOEIC SWのスピーキングセクションでは、写真を見て内容を説明する、電話での会話で設問に答える、提示された資料や文書(スケジュール等)に基づいて設問に答える、あるテーマについて自分の意見とその理由を述べるといったテストが課されます。

このほかにも、身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で設問に答える、メッセージなどを聞いて内容を確認した上で問題の解決策を提案する、会議の内容を聞いて内容を確認した上で問題の解決策を提案する、といったテストも行われます。

こうした問題の多くが、準備時間なし・または15~30秒、解答時間15~60秒で行われ、それぞれ1~3問づつ課されることが告知されています。

TOEFLのスピーキング部門では、自分の経験や意見に関する質問に返答する、二つの意見が提示されどちらを好むかを返答する、100字程度の文章を45秒で読んだあと学生2人(まれに1人)の意見をリスニングして内容を要約し返答する、などが課されます。

また、学術的な文章を45秒で読んだあと教授が行う同じ内容の講義をリスニングして両者を要約し回答する、2人の学生の会話を聞いて学生が抱えている問題や一方の学生が提示した解決策や2つの解決策のうちどちらを選ぶかを回答する、教授の講義を聴いて内容を要約する、といったテストも行われます。

TOEFLの場合も、準備時間は15~30秒で、解答時間は45~60秒という問題が、上記のようなさまざまな形式で、スピーキングセクション合わせて全部で6問課されます。

TOEIC SWもTOEFLも同じアメリカの非営利団体・教育試験サービス(ETS)が実施しています。TOEIC SWが日常英会話やビジネス英会話を取り上げ、企業・学校・団体で英語能力の評価基準として幅広く利用されるのに対し、TOEFLは英語圏の高等教育機関における英語コミュニケーション能力を測定し、留学や入学者選抜の基準に利用されることが一般的です。

ただ、TOEIC SWは、問題形式や問題レベルがTOEFLと同等のものを採用しています。実際の問題も、TOEFLとの類似問題が確認されています。どちらも、ETSのInternet-Based Testing (iBT) というシステムを通じた同じ受験形態を採用しています。

TOEIC SWは従来のTOEIC LR(旧・TOEICテスト)とは異なり、歴史が浅いテストですが、TOEFLを参考にして作られた試験であることが知られています。TOEIC SWは一部の異なる試験形式を除けば、TOEFLの試験対策でほとんどの場合は通用するといえます。

こうしたスピーキングテストは、発音、イントネーション、アクセント、語彙、文法はもちろん、話している内容の一貫性、妥当性、完成度が評価基準となっています。これをその場で瞬間的に即応して話す能力が要求されます。

オンライン英会話のスピーチレッスン

オンライン英会話のスピーチ練習用の教材は、TOEIC SWやTOEFLの対策に特化したものから、英語試験に限らず広く一般の英会話能力を鍛えるためのもの、現状の英語レベルを測定するテストなど、さまざまなものが用意されています。

DMM英会話では、英語レベル測定用のスピーキングテストを用意しており、単語や英文を読み上げて発音を測定→英文記事の音読と黙読→その記事に関する講師からの質問に回答するというテストを受けることができます。

レアジョブでは、TOEFLスピーキングレッスンを用意しています。これは講師が質問を出し、15秒で考えて45秒で答える問題です。TOEFLスピーキングセクションのIndependentに対応していますし、レアジョブではTOEIC SW受験者にも活用を推奨しています。

ネイティブキャンプでは、絵を見て詳細を説明したり、絵に関する質問に答えるスピーキングレッスンや、ある一つのトピックについて、自分の意見を伝える・会話文を即興で作るなどのトピックトークレッスンを用意しており、語彙力や会話伝達力が鍛えられます。

産経オンライン英会話では、GCATという独自に開発した英語コミュニケーション能力の測定テストを受けることができます。これは、産経オンライン英会話が提供する豊富なカリキュラムや教材のなかから、どれを選べば良いのかの参考にもなります。

その一方、DMM英会話、レアジョブ、ネイティブキャンプ、ラングリッチ、産経オンライン英会話、エイゴックスなど、各社提供の教材の使用は任意で、自分で希望する教材を持ち込んで、レッスン内容を自由にリクエストすることがOKというオンライン英会話が数多くあります。

オンライン英会話各社では、スピーチレッスンが得意な講師を絞りこみ、自社提供のスピーチ教材対応の講師を指定していることが一般的です。自分で希望する教材を用意する場合も、こうした講師から選んでおくと良いでしょう。

オンライン英会話のスピーチ練習活用法

オンライン英会話をスピーチ練習に活用する場合、各社が提供する教材を使ったレッスンでも良いのですが、試験対策、日常英会話、ビジネス英会話といった各自の目的や目標に合わせ、自由に教材が選べるレッスンをフル活用したいものです。

特にTOEIC SWやTOEFLの対策教材を活用することも出来ますし、講師にレッスン内容と進め方を話したうえで、講師から任意の質問を挙げてもらい、それについて30秒で考えて60秒以内で話すといったレッスンも効果的です。

この課題ならこう話すという、講師にお手本をお願いすることもできますし、自分で答えたあとは、必ずフィードバックをもらっておきましょう。

英語スピーチは、やたらと高度な表現や複雑な構文を使ったり、やみくもに難しい単語を入れれば良いというものではありません。また、意見の内容が綺麗事ばかりであったり、誰からも突っ込みようが無い完璧主義を目指す必要もありません。

最も好ましい英語のスピーチとは、考え方に矛盾がなく、論理的に組み立てているかどうかや、発音・抑揚・アクセント、そして、さまざまな語彙の使い方が妥当なものかどうかという点です。

たとえ数十秒~1分程度のスピーチでも、結論から先に提示したうえで、それがなぜそうなるのか具体例を交えながら理由を挙げていき、結論に戻るというパターンを習得することで、論理的に間違えない英語スピーチを行うことができます。

これは、出たとこ勝負でやみくもに取り組んだところで、一向に上達しません。やはり典型的な基本表現のパターンを練習し、そこから自分なりに味付けしていくことで、次第に使える英語のバリエーションを増やしていくことが重要です。

「頂上制覇 TOEICR テスト スピーキング/ライティング 究極の技術」(研究社)は、TOEIC SWの満点を目指す方におすすめできる人気の定番参考書です。模範解答の長さも適切で、特定の意見を表す時のパターン練習に最適な良書といえます。

「TOEIC テストスピーキング はじめての解答戦略」(アルク)は、より定型的な解答を重視しており、日本のTOEIC本に比べて模範解答により踏み込んだ韓国TOEIC本らしく、高得点を狙うTOEIC SW受験者の演習本に最適です。

先に挙げた2冊はTOEIC SWでも中~上級者向けといえますが、「はじめてのTOEICテスト スピーキング/ライティング完全攻略」(アルク)は、文字通り初めてTOEIC SWに挑戦する方の入門書としておすすめできます。

どの参考書も、模範解答の質が高く、最初のうちは基本的な英語表現の軸となる「ひな型」を丸暗記でも良いので、英語でスピーチを行うパターンの習得に集中していきましょう。

もちろん、これだけでは実践的な英会話にならないため、覚えていったさまざまな基本型を駆使して、オンライン英会話のレッスンで自分なりに表現を変えてみたり、自分の立場に置き換えてスピーチする練習を行いましょう。

制限時間付きのスピーチ練習は、瞬間的に英語を口に出す即応能力が鍛えられます。英会話における即興力や的確な伝達能力を向上させるためにも、試験対策にとどまらず、オンライン英会話を積極的に活用してどんどん受講していきましょう。

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