単純な英文で英語のアウトプット力をつけよう

2017年1月18日

オンライン英会話を受講して、挨拶や自己紹介などの会話は難なく出来るようになり、自分でも英語学習をするなど文法や語彙の基本を固めてきた方でも、相手に伝えたいことをパッと英語で表現できないという経験が、誰にでもあると思います。

オンライン英会話の講師と会話をしていても、相手の英語を正しく聞き取れるようになった段階でも、自分から説明したいことが日本語では浮かぶのに、それをすぐに英語に置き換えられないという方も多いと思います。

ボキャブラリーや語彙、文法や発音といった学習をいくら積み重ねていても、伝えたいことがその場で早く出てこないというのは、特に初級~中級にかけてよく見られる状態です。ここを乗り越えることが、中級から上級への足がかりとなります。

文法的に基本的なルールや、英語の単語・表現などをいろいろ学習してきたのに、「日本語で言いたいことが浮かんでも、その場でパッと英語としては浮かばない」という場合、アウトプットの基礎を固める必要があります。

英語の単語や表現、文法といった事柄は、ひとつひとつの知識であり、英語を構成するパーツです。その一方、実際に英会話で話したり理解する英語は、それらのパーツが積み重なって意味を持ったまとまりといえます。

英語の文法、語彙、発音と言ったひとつひとつの知識を積み上げていくことは、初心者の段階から上級者まで、英語の土台を作るために重要な学習といえます。

その一方、オンライン英会話で実際に話す英語は、いくつものパーツの集積であり、パーツを駆使して実践的な英語として表現するには、「パーツ」と「実際に話す英語」の間を結びつけていく必要があります。

この、英語の土台となるパーツを、実際に英語を表現できる技能にまで持っていく上では、その橋渡し的な技能の練習を行うことが、非常に高い学習効果をもたらすといえます。

これは、英語の基礎を意味のあるまとまりとして持っていくために、数多くの典型的な定型文を練習するということです。特に、中学英語レベルの非常に平易でパターン化された英文を徹底的に練習することで、日本語から英語にパッと変換する技能が鍛えられます。

語彙や文法などの英語の基本事項は、バラバラになったパーツを別々に理解するものです。これに対し、実際の英会話で使われる基本的な文法や語彙を網羅しつつ、一通りの表現技法をまとめた定型文を繰り返し練習することで、あらゆる英語表現がその場で浮かぶ技能の上達に役立ちます。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

ベレ出版の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、中学1~3年レベルの非常に簡単な英文を用いて、日本語を見て瞬間的に英文が言えるようになる優れた良書です。英会話の瞬発力を鍛えるのに最適なロングセラーの定番といえます。

本書は、見開き2ページのうち左ページに日本語、右ページに英文という構成で、10個の文章が掲載されています。まずは左ページの日本語を見てパッと英文が言えるかどうか試してみて、英文を見て答え合わせをしたら、再度声に出して読むことを繰り返しましょう。

掲載された英文は、非常に簡単でシンプルなものばかりです。本当にこれで英会話の瞬発力が高まるのかと思うかもしれません。これが、実践的な英会話で使う英文法は漏れなく網羅しており、そのエッセンスをギュッと集中して鍛えられるのが本書のポイントです。

本書を使う上で重要なことは、最初に日本語を見て自分なりの答えを言うときも、答え合わせをして正答を言うときも、必ず声に出して確認をすることです。

また、3回でも5回でも何回ということはなく、どこに何が書いてあるかがパッと浮かぶくらいまで徹底的に覚えるまで繰り返したころには、相当の英会話の実力がついているはずです。

著者の森沢洋介氏の言葉を借りれば、こうした簡単な英文を徹底的に使いこなすことで、頭のなかに英語回路ができあがり、英語を反射的に口に出せる能力が身につくといえます。

定型的な基本表現しか言えず、思いついたことをパッと英語で言い表せない方の多くは、そのベースにある文法を使いこなせていないことにあります。本書は、一見単純な英文集に見えて、実は文法を土台にした確固たる英会話の即応能力を養成できる優れた参考書としておすすめできます。

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、英会話に必要な文法の使い方を凝縮した簡単な英文を繰り返し声に出すことで、実際の英会話でも瞬時に英文がアウトプットできるようになれるトレーニング教材として十分おすすめできます。

起きてから寝るまで英語表現700

アルクの「起きてから寝るまで英語表現700」は、日常生活のなかで「これはどう表現したら良いのだろう」という単語やフレーズを網羅した参考書です。朝起きてから夜寝るまでのシーンごとに章立てとなっており、日常会話のレベルアップに最適です。

本書は朝、通勤、仕事、家事、ITライフ、家でくつろぐ、休日の外出、外食、健康・ダイエット、夜という各章ごとに、単語や体の動き、心のつぶやき、スキットとクイックチェックで構成され、あらゆる日常生活のフレーズを徹底的に叩き込むことができます。

この参考書が非常にユニークなのは、「寝返りをうつ」「デザートは別腹」「あー、良かった。寝過ごすとこだった」といった体の動きや心のつぶやきについて、実に豊富なフレーズを実生活に即して掲載しているところです。

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」が英語の瞬発力を高めるトレーニング教材なのに対して、この「起きてから寝るまで英語表現700」は、日常英会話におけるフレーズを大量に覚え、アウトプットの土台を作るのに最適な参考書といえます。

日常の生活のなかで、なかなか英語で表現しにくいことを数多く実感した方には、この参考書で大量に使える英語を入れていくことをおすすめします。徹底して音読し、本の中身を覚えきるまで繰り返すと、相当な日常英会話の表現力が備わると思います。

「起きてから寝るまで英語表現700」は、フレーズを丸暗記するだけでも、英語で表現するバリエーションが相当高まると思います。自分が英語で言える表現を幅広く拡充したい方には、本書がもっとも最適な良書になると思います。

英会話のアウトプット能力を伸ばそう

英会話のアウトプット能力とは、ここまで取り上げてきた「言いたいことを瞬時に英語で表現できる能力」のことです。日本人は英語学習を読み書きばかり重視する傾向があり、これだけではアウトプット能力を鍛えることはできません。

英語学習を行う場合も、提示された日本語を英語で置き換えたり、英語で答える時は必ず声に出すなど、「英語にして声に出す訓練」を常に心がけておきましょう。

今回の記事では2つの参考書をおすすめしました。この2冊は、英語で瞬時に声を出すアウトプット力を鍛えるため、それぞれ2つの異なるアプローチで訓練できる優れた教材だといえます。

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、非常に平易なフレーズを口に出して身体で覚えさせることによって、「日本語→英語」に変換できる英語回路を構築するアプローチといえます。これにより、反射的に英語が話せる技能を身につけます。

その一方、「起きてから寝るまで英語表現700」は、日常英会話で考えられるあらゆる単語やフレーズを大量に覚えることで、使える英語表現を拡充し、自分が話せるバリエーションを増やすというものです。素材を充実してアウトプットに活かす戦術といえます。

2冊の参考書とも、非常に定評のあるロングセラー教材といえます。オンライン英会話においても、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」はDMM英会話の提携出版社教材に含まれており、これを指定してレッスンを受けることができます。

もちろん、両書とも自分で購入して、ひとりで英会話のアウトプット力を鍛えるトレーニング教材として使うことができます。また、これらの参考書は、あくまでも英会話で話せる能力を構築するための、土台づくりの教材といえます。

やはりこうした話せる技能や使える表現を習得する一方で、リアルタイムで相手と会話を行うオンライン英会話の受講をおすすめします。参考書で徹底したトレーニングを行いつつ、それを実際に活かせるかどうかは、オンライン英会話のレッスンが本番だといえます。

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