英会話の習得にはアウトプットこそ必要

今回は、英会話の習得にはアウトプットが必要であり、アウトプットの前にはある程度の基礎固めが必要なことや、実際のアウトプットを行うさまざまな方法を取り上げていきます。

英会話のアウトプットとは

まず、アウトプットとは文字通り、実際の相手がいる状況で、英語で会話のやり取りを行うトレーニングのことです。もっと広い意味で言えば、使える英語を口から出せるようにする練習であり、この場合は必ずしも相手がいるとは限りません。

アウトプットを繰り返すことで、自分が思ったことや考えたことを英語で表現できる能力が身につきます。なんらかの伝えたいことがあれば、それを相手に意味が伝わる形としての英文に組み立て、実際の発話によって伝達する能力です。

また、フリートークやディスカッションなど、相手がいる場合のレッスンなら、互いに口に出して英語で話すことによって、自分自身の英語で表現できる能力の向上にとどまらず、相手が話している英語を聞き取り、その意味を正確に解釈できる能力も身につきます。

実際の英会話では、表現したい事柄をひとつのまとまった英語(英文)として意味が通じるように組み立てる能力、つまり英作文の能力に加え、その意味が相手にきちんと伝わるようにする発音や発話(スピーキング)の能力が必要です。

それとともに、自分の側でも、相手が話している英語を正しく聞き取って意味がある英語として理解するリスニングの能力も必要です。このように、特に相手がいる場合のアウトプットの練習は、英作文・発音・発話・リスニングの技能を同時に向上させることができます。

アウトプット前に語彙と英文法を

先述通り、英会話のアウトプットは、英作文(英語を意味が通じるまとまりとして組み立てる)、発音、発話(スピーキング)、リスニングの能力を総合的に引き上げられる理想的なトレーニングだといえます。

ただし、そもそも英作文を行うには、その英文を構成するひとつひとつのパーツを分かっておく必要があります。そのうえ、実際の英会話はさまざまな場面があるため、それに対応するだけの豊富なパーツを持ち合わせておく必要があります。

このパーツとは、ひとことでいえば語彙(ボキャブラリー。単語、熟語)ということです。語彙の力が無いのにいきなりアウトプットに入っても、何も話せず、得るものはゼロというのは当然のことでしょう。

英会話を習得したいが何も話せないとか、文法を学習したのにどう言えば良いのか全く浮かんでこないといった方は、理解すべき語彙の量が絶対的に不足しているといえます。

こうした方は、まずは中学~高校レベルの単語集を使って、必要最低限の語彙力を蓄えておくことをおすすめします。語彙を増やすということは、それだけ手数を増やすということです。手数が増えれば、それだけ英語で話せる幅も広がります。

その一方、単に単語や熟語をどんどん覚えていけば、それだけで英文を組み立てることができるわけではありません。自分が理解していった語彙を、どのように組み立てれば意味が通じる英文になるのか、そのルールを分かっておく必要があります。

これが英文法と言われるものであり、英文法は英語の使い方に関するルールといえます。英文法は言葉の使い方、あるいは使い分けの仕方についての決まりごとといえます。

語彙はたくさん理解しているのに、意味が伝わるまとまりとしての英文が出てこないとか、個々の英単語を全くバラバラのまま理解しているが、どう結びつけたら良いのか分からないといった方は、英文法の理解が不足しています。

こうした方は、中学英語~高校受験程度で構いませんから、まずは基本的な英文法の参考書に取り組みましょう。英文法は、ひとつひとつの語彙から意味を持ったかたまりとしての英文を組み立てる規則であり、英文法に沿った構成に基いて英語を駆使することができます。

ここまで見てきた通り、英会話のアウトプットを行う前段階として、語彙と英文法に関する最低限の知識が必要です。日常英会話を想定すれば、どちらも中学英語~高校初級程度の知識で構いませんので、市販の参考書で基礎固めを行いましょう。

語彙なら「速読速聴・英単語 Basic2400」(増進会出版社)、英文法なら「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」(学研)がおすすめですが、各自で中高生のころに使っていた教材など、市販の参考書で気に入ったもので構いません。

アウトプットのさまざまな方法

英会話のアウトプットには、さまざまな方法があります。どれくらいの基礎固めができたらアウトプットを始めたら良いのかについては、一般的にはTOEIC600点、英検準1級~2級の方なら、アウトプットから入っても十分な学習効果が得られると思います。

実際のアウトプットには、さまざまな方法があります。オンライン英会話や、通学制の英会話スクールや語学留学も該当します。また、NHKの英語講座も優れたアウトプット教材といえます。

まず、このなかではNHKの英語講座は、相手を必要とせず、ひとりでアウトプットを徹底することで、高い英会話能力を身につけた方も少なくありません。

NHKの英語講座はテレビ・ラジオとも、基礎英語、ビジネス英語、ニュース英語などレベル別に豊富なラインナップがあります。何と言っても非常に安い値段で済むコストパフォーマンスが高い学習法ですし、実践的な背景知識や教養にも役立つレッスンです。

NHKの英語講座は非常に優れた教材・カリキュラムですが、この学習効果を最大限に引き出すにはシャドーイングやディクテーションなど、自分で学習方法を工夫して継続する必要があります。

とても良質なNHKの英語講座ですが、安いがゆえに簡単に諦めるひとが多く、自分の意思がそれなりに高く無いと続かないというデメリットがあります。また、まんべんと聞いていても英語力の向上にはつながらず、自習の工夫が習慣化しない方には向かない方法といえます。

その一方、語学留学は半強制的に英語を話さざるをえなくなる環境に自分を置く方法といえます。現地の語学学校が主催する語学プログラムに参加する方式が一般的ですが、やはり非常に高額であることや、必ずしも留学先との相性が合うとは限らない点が難点です。

通学制の英会話スクールは、英語の基礎能力がある程度ついている方には物足りないかもしれませんが、文法や語彙などの基礎が不十分な方でも、しっかり教えてもらえることが出来ます。

英会話スクールは、受講料が1回50分あたり4000~8000円という料金の高さがネックですが、何から始めれば良いのか全く分からない方や、教材や学習方法はスクール側におまかせしたいという方には十分におすすめできます。

オンライン英会話は、英語を学習するとか、授業を受けるというよりも、英語でおしゃべりをする経験を積み重ね、実践的な英会話を楽しめる学習法といえます。基礎が出来ている方が、初めからアウトプットを行うのに最適な学習法です。

オンライン英会話は、1回25分あたり200~800円が一般的です。ネイティブ講師が選べるコースを選んでも、1000円を超えることはほとんどありません。24時間受講OKで、自分で持ち込んだテーマや教材もOKというオンライン英会話が多く、カリキュラムの柔軟性やレッスン内容の自由度に優れたサービスといえます。

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