NHK英語講座の学習効果は学習法次第

NHK英語講座は、非常に優れた教材とカリキュラムが組まれているといえます。しっかり取り組めば、英語力が確実に身につきます。ただし、習慣化することが難しいという難点があり、長続きしないという方は、オンライン英会話など対面式の学習形態のほうが向いています。

ここでは、NHK英語講座で学習効果を出すには、学習法次第という点について取り上げていきます。

テキストはどんどん書き込もう

まず、NHK英語講座のテキストには、気になったことをどんどん書き込んだり、マーキングしていきましょう。テキストは綺麗なままが良いと思って、これをやらない方もいますが、それでは十分な学習効果が得られません。

NHK英語講座を使った学習は、番組を聞く前から始まっています。事前に英文を確認し、番組中でも読めない単語に聞こえたとおりにカタカナをふったり、難しい単語の意味を書き込んでいきましょう。また、講師のアドバイスや解説も、ダイアログの行間にメモしていきましょう。

使えそうなフレーズをハイライトしたり、気になる表現や構文にはマーカーで印をつけるといったことも行います。このように、テキストにどんどん手を加えていくことで、単に漫然とどの部分も同じように学習するのではなく、自分が理解すべき点はどこなのかが明確になり、メリハリの付いた効率良い学習が可能となります。

リピート&リッスンの徹底を

NHK英語講座は、できれば必ず録音して、いつも何度でも復習するようにしましょう。自習では、リピート&リッスンを徹底します。英文を1文ずつ聞いては、声に出して読む練習を何回も繰り返します。

1文つつ聞いては声に出して真似ることで、口を英語に慣れさせます。そのフレーズが必要な場面で自然と口から出るように、1文につき100回でもリピート&リッスンを行っても良いくらいです。

聞こえたように音の強弱やリズム、イントネーションや間のとり方まで真似できるようになるまで練習します。自己流の発音では上達しませんから、忠実に真似ることを意識しましょう。

すべての文章を真似し尽くしたら、教材で内容を確認しましょう。単語や構文、日本語訳を確認して、それぞれの回で学んだ表現を把握します。英文を一通り聞いて、耳から聞こえた英語と自分で話した英語がどの程度合っていたかを確かめ、リスニングのチェックも行います。

確認したら、滑らかに言えるまで何度も口に出して声に出す練習を再度行います。日本語訳に関しては、あまり文法的な厳密さにとらわれず、何を伝えたいのかという全体的な意味を理解することが重要です。

文章自体が言えなくても、大切な表現は英語学習を通じてこれから何度でも出てくるはずですから、それぞれの放送回に応じたダイアログを学んだ日のうちにしっかり消化することが重要です。

徹底した3つの発話練習法

リピート&リッスンでも、英語力のアップには十分見込めます。さらに上達しようと思ったら、シャドーイング、オーバーラッピング、リテンションを自習に取り入れると良いでしょう。

シャドーイングとは、英語音声を追いかけて音読する学習法です。手本となる英語音声より少し遅れて読み上げる音読法であり、音と音のつながり、リズム、強弱、文の切れ目などが習得できるメリットがあります。

オーバーラッピングとは、英語音声と重ねて読み上げる音読法です。こちらはシャドーイングとは異なり、お手本の英語音声にかぶせるように、音声を重ねます。シャドーイングで英文をスムーズに話せるようになった段階で、オーバーラッピングに移行すると良いでしょう。

オーバーラッピングは、お手本の音声とぴったり合わせることで、自然な英語を流暢に話せるようになる訓練ができます。これがクリアできたら、英文を暗誦するリテンションに移行します。

リテンションとは、英文の暗誦です。シャドーイングやオーバーラッピングが英文を見ながら読むのとは反対に、リテンションでは見聞きした英文を記憶して一字一句間違えずに繰り返し暗誦する音読法です。

暗誦といっても、いきなり全部の英文を暗記するのは困難です。初めのうちは1文程度から行い、だんだんと複数の文や長文を繰り返せるようになりましょう。リテンションは、相手の話す英語が理解しやすくなり、英語力が格段に向上するメリットが挙げられます。

リテンションも初めのうちは1文から繰り返し、2文、3文、、、と記憶できる文章量を伸ばすとともに、複数の文や長文をこなせるようになりましょう。

シャドーイング、オーバーラッピング、リテンションとも、一見するととても難しいように感じるかもしれません。ただ、先に取り上げたリッスン&リピートを何度も何度も繰り返したフレーズであれば、比較的容易に難なくこなせるはずです。

ディクテーションで強力な英語力を

リピート&リッスンやシャドーイング、オーバーラッピング、リテンションとは別に、ぜひともディクテーションを行うことをおすすめします。ディクテーションとは、英語音声を聞きながら、その場で文章を書き出す学習法です。

ディクテーションはNHK英語講座の場合、「ニューシチュエーション」や、ラジオ講座でテキストの掲載範囲では無い講師陣のおしゃべりコーナーなどで行ってみましょう。

ディクテーションは読み出された英文をすべて書き出すため、手が追いつかないのが普通です。最初のうちは録音した音声を1文づつ止めながら、書き取っていきましょう。わからなかった部分は「?」などと書き出し、途中で止まらずにどんどん聞きながら書き出します。

初めて聞く英文を即座に書き出すというディクテーションは、リスニング、ライティングはもちろん、リーディングやスピーキングなど英語力を総合的に強化できる優れた学習法です。

それぞれの放送回のまとめ的なトークをディクテーションすることは、その回の復習につながりますし、聞き取れなかった単語がはっきりするため、自分の弱点探しにも最適です。正解の無いディクテーションですが、いわゆる英語脳や英語耳を育てるのに適した学習法といえます。

挫折するようならオンライン英会話を

ここまで見てきたとおり、NHK英語講座は使い方次第で非常に優れた英語学習法となります。初級から上級まで網羅したラインナップで、学習内容の精度も高く、教材も非常に安価で済みます。コストパフォーマンスでは突出した英語学習といえます。

ただし、とても安く済むだけに、「始めやすくやめやすい」学習法でもあります。とても手軽に始められるぶん、とても安易にやめてしまう方も多く、挫折率が高い学習法かもしれません。

さまざまな英語学習には、それぞれにメリット・デメリットがあります。NHK英語講座に関しては、NHK英語講座のメリット・デメリットで説明しています。

NHK英語講座は、文法、単語、フレーズ、英語特有の表現といった総合的な底上げをはかるには最適なアイテムです。その一方、やはり対面式では無いという点で、英語学習に限界がある学習でもあります。

例えば、発音の矯正という点では、やはり講師が第三者的な観点でアドバイスしてくれる対面式の英会話サービスのほうが優位といえます。NHK英語講座では、どうしても自己流の発音やアクセントになりがちかもしれません。

また、すべての受講生に同じ題材を提供しているという点では、実際の英会話のさまざまな場面に即した柔軟な会話能力を養成するという面で、限界があると思います。こうした点では、フリートークも含めた学習内容の自由度が極めて高いオンライン英会話のほうが優っています。

もちろん、オンライン英会話にもメリット・デメリットがあります。これに関しては、オンライン英会話のメリット・デメリットで詳しく取り上げています。

ある程度の出費がかかるものの、通学制の英会話スクールに比べれば遥かに安く、講師と相談する中でレッスン内容を決めることもできるオンライン英会話は、かなりの料金の安さと、講師から客観的に指導してもらえるという点で、十分におすすめできるアイテムといえます。

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