アーティクル・ディスカッションを実践しよう

2017年1月28日

アーティクル・ディスカッションとは、その名の通り、特定の記事に基づくディスカッションのレッスンです。特に英文のニュース記事を教材にしたアーティクル・ディスカッションは、英語の総合力を引き上げるのに、非常に高い学習効果があるといえます。

英文ニュース記事は、音読、要約、講師からの質問に対する応答、討論型式の英会話(アーティクル・ディスカッション)を通じて、語彙、文法、発音、リスニング、スピーキングといった、非常に幅広い英語の実力をトレーニングできる優れた教材です。

オンライン英会話各社では、こうした英文ニュース記事教材を用意していることが一般的です。特にDMM英会話、レアジョブ、産経オンライン英会話など、英語スキルに応じたレベル別の英文を随時更新して提供しているところも少なくありません。

DMM英会話はアメリカのVOAの英語ニュースに基づき、上級者向けのデイリーニュースと中級者向けのデイリーニュースライトを提供しています。中級者向けのライトの方は、単語や記事本文、質問などに日本語訳がついており、初級者でも使えるように配慮されています。

DMM英会話の英語ニュース記事教材は、ボキャブラリー、記事本文、質問、ディスカッション向けの質問に加え、2レッスン目や発展したトピックでレッスンを受けたい人向けのExerciseとして、記事の要約や議論向けの質問が用意されています。

レアジョブは、上級者向けのデイリーアーティクルニュースと中級者向けのビギナーニュースアーティクルを提供しています。こちらも、単語・フレーズ、記事本文、ディスカッション用の設問で構成されています。また、記事のリスニング音声も公開されています。

産経オンライン英会話では、無料公開のニュースサイト『News in Levels』を運営しており、ニュース記事の音声や動画も掲載されています。初級・中級・上級向けの3つのレベル別の英文記事があり、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれに関する課題が提示されています。

その一方、DMM英会話、レアジョブ、ネイティブキャンプ、ラングリッチ、産経オンライン英会話、エイゴックスなど、各社が提供する教材の使用は任意で、自分で持ち込んだ題材やレッスン内容を要望(リクエスト)できるオンライン英会話が数多く見られます。

こうした場合、フリートークレッスンを選び、Web上で講師と共有できる教材を使ったレッスンを受けるという形が多く見られます。アーティクル・ディスカッションに関して言えば、おすすめはNHKの語学サイト内の「ニュースで英会話」です。

「ニュースで英会話」は、適度な長さの英文が和訳付きで閲覧できますし、NHK語学にログインするとセンテンス・キーワード・ボキャブラリーが確認できます。もちろん、Web上のニュース記事教材としては、New York Times、BBC、CNN、VOAなどもおすすめです。

アーティクル・ディスカッションの受講方法

アーティクル・ディスカッションは、まず教材選びから始まります。最新のニュース記事は、新しく使われだした時事用語や流行に関する表現を習得するのに最適です。とはいえ、あまり実生活の中で使わない語彙ばかりの英文では、学習効果は高くありません。

英文ニュース記事を教材にする場合は、生活・文化、科学技術、福祉・医療からスポーツ、政治・経済、国際情勢など、あらゆる英文が題材となります。ただし、最新の記事ばかり追っていくのも、自分の関心があるものばかり選ぶのも考えものです。

やはりここは、「自分が英会話を行う中で使いそうなテーマ」という基準で選ぶことをおすすめします。各自の英会話の上達につながりそうなものであれば、興味のあるジャンルから選んでも構いません。

オンライン英会話各社の提供教材の場合でも、自分で用意した教材を要望する場合でも、使用教材やレッスン内容の希望について、レッスン予約時およびレッスンの冒頭で講師に伝えます。

レッスン予約時のリクエスト機能に関しては、DMM英会話やレアジョブなど、多くのオンライン英会話で対応しています。自由記述欄に、レッスンの進め方のリクエストを具体的に書き込むことが出来る場合も多く見られます。

さて、アーティクル・ディスカッションを行う場合、使用教材をあらかじめ決めることができたら、レッスンの前に英文を一度は音読し、意味や発音が分からなかった単語やフレーズを調べておきます。

アーティクル・ディスカッションの中心は、討論形式による英語表現の向上です。特定のテーマに関して踏み込んだ考えを英語で聞き取って理解したり、自分の頭で考えて英語で表現するといったやり取りを、その場の話の流れに応じて瞬間的に行う技能の強化です。

英文の発音や語彙を調べずにレッスンを受ければ、その単語やフレーズごとにレッスンが停滞し、意味や発音の確認だけで終わってしまう可能性があります。こうした基本的な事柄は事前に調べておくことで、少しでも多くディスカッションに振り向けることができます。

もちろん、レッスンの冒頭で、自分が何を重点的に受けたいか伝えておくことも大切です。音読を中心に発音の指導を受けるレッスンにしたいときも、英文はサッと読んでディスカッションに多くの時間を割きたいときも、講師にちゃんと伝えましょう。

アーティクル・ディスカッションの学習効果

アーティクル・ディスカッションは、どの英語レベルの方でもおすすめできるレッスン方法ですが、特に挨拶や自己紹介と言った基本的な会話表現が身につき、フリートークで身近な話題程度なら難なくこなせる程度になった方には、最適なレッスンといえます。

とりわけアーティクル・ディスカッションは、初心者向けのレッスンで見られるような、英会話でよく使われる定型表現を広く浅く学ぶのではなく、特定のテーマにフォーカスして踏み込んだ英語表現を習得できる学習効果が期待できます。

また、基本的なレッスンでよくありがちな基本的な表現にとどまらず、さまざまなテーマごとに一歩踏み込んだ内容を英語で表現したり、まとまった考えを英語で聞いて英語で考える能力の向上につながります。

アーティクル・ディスカッションを行う場合は、自分の興味・関心や、新しい英文記事ばかりを追うのではなく、自分が実社会で使いそうな英語表現が多く出てきそうなテーマから、まんべんなくこなしていくことで、高度な英語表現の幅が広がります。

もちろん、新しい英文に取り組むごとに、新しい語彙力やスピーキング能力も身につきます。ただ、語彙の意味や音読は予習の時点で済ましておき、レッスン本番はなるべくディスカッションに多くの時間が割けるように準備することが重要です。

予習と言っても何も受験勉強をするわけではありませんし、10分程度でも構いません。Weblioや英辞郎などの無料のWeb辞書を使って語彙を調べたり、音読を済ませて一通りの発音を確認しましょう。

「こういうことを英語で言ってみたい」「こういうときは何と言うのか」という単語やフレーズもリストアップして調べておき、ディスカッションでどんどん試していくこともおすすめできます。

英語表現の使い方や発音で間違いがあれば、適度かつ丁寧に指摘してくれる講師もたくさんおられます。ディスカッションが済んだら、講師からのフィードバックを受け取り、新たに習得したボキャブラリーや発音の確認、討論内容の反省も書き出して復習しましょう。

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